donorsnet

2006年04月29日

●MacでDVD-RAMを見る

[思いつくままに]

 最近、愛機「東芝RD-XS41」を子どもたちに占領されることが多くなりました。
 弱い父親は、しかたなしに、自分の部屋に入りMacをやりながら音楽鑑賞というパターンということに…。
 そうしていると、どうも、最近のテレビ事情に弱くなってきます。
 そこで、一念発起して、MacでDVD-RAMが見られる環境を作ろうと思ったのです。
 早速、googleで検索をかけます。
 そうすると、MacDVD.jpの記事を見つけました。
 「ある、ある ReadDVD」しっかりとブックマークを付けておきます。
 う〜ん、¥5,994.42とある。ちょっと、高いかなぁ。
 さらに、google検索をかける。
 「GreatVideo!」を発見する。
 説明書きに以下のように書いてある。

ReadDVD! ™ で VR フォーマットの DVD ディスクを読み込み可能に

『GreatVideo!』は、付属のドライバアプリケーション「ReadDVD!™」によって、VR フォーマットの DVD ディスクを、Finder 上で認識できるようにします。DVD-RAM に撮り貯めた番組の CM 抜きムービーの作成や、カムコーダで撮影した映像の「うちの子ハイライト」編集等が、『GreatVideo!』を導入することでMac 上で可能になります。


Greatvideo

「付属のドライバアプリケーション「ReadDVD!™」」がミソ。
なんと、先ほどの、ReadDVDが付属しているではないか。
 しかも、VR-フォーマットをQuickTime ™形式のムービーファイルにコンバートしてくれるという。税込み5900円。
 これしかないなと、即決。

 早速、ダウンロードして、インストールする。
 ちなみに、これをインストールしても、標準のDVDプレーヤーではDVD-RAMを再生することはできません。
 VLCとか、MPlayerが必要です。
また、マウントしたDVD-RAMをダブルクリックし、DVD_RTAVのフォルダーからVR_MOVIE.VROのファイルをコントローラーにドラッグアンドドロップしてあげる必要があります。

Kuitan
 さぁ、これで誰に気兼ねすることなく、ゆっくりビデオがみられるぞ。

2006年04月26日

●頭に浮かんだこと作文

[作文実践, 国語授業実践]

■指導法
  5分間、頭の中に浮かんだことを書く。それだけの作文の授業です。書き慣れるための指導法の一つです。

 まず、原稿用紙(400字)を各一枚配る。

 今、頭の中に浮かんでいることを書きなさい。

 『1分です』
 前置きなしに、いきなり切り出す。
 「え〜」との声が聞こえる。
 「何にも考えていないよ」
 『「何にも考えていないよ」、と考えたでしょ』
 『今、たった今、考えていることを書けばいいのです』
 半ば、強引に、
 『では、1分間です。よーい、どん』
 時計を見ながら進める。
 「こんなことでいいのかなぁ」と首をひねりながら一文書いている子がほとんどである。
 『では、やめ』
 1分たったことを確認し、声をかける。
 『では発表します』と言って、子どもたちの作文用紙を教師が読む。
 「だめー」と言う声もあるが、教師が読み進める。
・「早く家に帰ってねて〜」(男子)
・「どんな感じで書けばいいか分からない、って書こうかな」(女子1)
・「20分休み、ひなん訓練で、あまり遊べなかったな」(女子2)
 「いいです。その調子です。そういう文でいいんですよ」  一つひとつを認めてあげる。教師が読むと、初めは不安そうにしていた子も、ほめられて一安心している。
 『では、もう一度やります。また、一分間です』  今度は書き方が分かったのか、安心して取り組む。

 作文かぁ。
 めんどうくさいな。
 鼻がかゆい。
 目がかゆい。
 はらへったなぁ。
 ほかに何書こう

 文が重なってきていることがわかる。
 これも一分がたって発表会をした。

 今から5分間、つぎつぎに浮かんでくることを、できるだけ落とさずに書き続けなさい。

 『ポイントは浮かんでくることを「できるだけ落とさずに」書くことです』
 5分後にグループ発表会をする。やり方は以下の通り。

 1.グループで読み回す。(1グループ6名程度)
 2.よく書けているなぁと思う作品を一つ選ぶ。
 3.選んだ作品を教師が読み上げる。

 グループでの読み回しでは、声を上げて笑い出す子、「へー、そうなんだ」と興味深く読んでいる子と様々である。

■子どもの作文

 5分間で書くなんて、絶対むりだからね〜。こういうの苦手なんだよね〜。  また、だれか黒板に変なの書いてるよ。  ○男くん、ものすごくたいくつそう。○男くんって何考えているのか分かんないしね。  ×男くんと目があっちゃったよ。なんだかつかれてるかも。  防災くんれんとかさ、あれ「防災くんれんです」って言っちゃったらだめだと思う。「本当の火事です」とか言ってやったら、みんなあわてそうだな〜。でも、○男くんはあわてなさそう。  △男くん、かなり書いているよ〜。ピンチだよ〜。○子さんなんか裏にまでぎっしり書いてるしね。(6年男子)

 (うまく、落とさずに書けています。ぶつぶつ言っている感じがおもしろいです。)

 何かとてもだるい。
 なんだかつまらない。
 すごく眠い。
 花粉症でとてもつらい。
 先生、これでいいっていってくれるかなぁ。
 早く家に帰りたい。
 眠い。早く帰りたい。
 今年の阪神どうだろう。
 坪井完全復活するかな。
 早く帰ってオープン戦みたい。
 あ〜、つまんない。
 やることないな。
 この学校、毎日、休み時間に野球やらせてくれれば楽しくなるのに。
 あ〜ぁ、ボール一個なくしちゃったし、どうしよう。あそこの家のおじさん、こわいし、取ってもらえないよな。家の近く、野球の練習場ないし、家の前でやると、近所の人に怒られるし。じゃぁ、いったい何をすればいいんだ。

(だんだん、書くことが狭まってきて、一つのことに集中して書き始めていることが分かります。
 この子の頭の中をのぞいている気がしてきます。)

■追試しての新しい発見
 ・はじめはめんどぐさがっていた子どもも、授業が終わって感想を書いてもらったら、またやりたいとのことを書いていました。思いの外、長く書けたことを喜んでいました。
 ・唐突にやり方を説明し、5分間とるのではなく、1分間を2回とって、発表会をしたことにより、書き方のイメージをつかめたのがよかったと思います。
 ・5分間で書いてもらったとき、書きしぶる子どもがいましたので、書いている途中、そばに行き、教師が何かちょっかいを出して、反応したので「そのことを考えたでしょ」と言って、書かせました。

■参考文献
 ○戸田唯巳著「作文=どのように書かせるのか」(明治図書・1973年刊現在絶版)
 ○授業づくりネットワーク1993年11月号ナンバー74(学事出版)
  上條晴夫論文『「授業感想文」でヒットポイントをさぐる』
 今回の授業は上記の上條論文の追試です。原実践の発表会に関しては、詳しく書かれていませんでしたので、今回は5分後の発表会をグループにして読み回しをし、代表作品を選ぶこととして授業を行いました。
 戸田唯巳著「作文=どのように書かせるのか」は現在入手困難ですが、図書館で探してみてください。作文教育を行う上で必読書です。

2006年04月24日

●We'll be back soon.

[思いつくままに]

We'll Be Back Soon

さて、何が来るんでしょうか。お楽しみ。 ※Apple Storeからのスクリーンショットです。

●ラブレター作文ーオノマトペを使ってー

[国語授業実践]

 黒板に、次の4つのオノマトペを書く。

どきどき わくわく つんつん しくしく

『この4つのオノマトペを使ってラブレターを書きます』
ラブレターと聞いただけで子どもたちはおおさわぎ。
「キャー」「ワー!」「ゲー!!」
「好きな人なんていないよ〜」
「はずかし〜」
『みなさん、落ち着きましょう』
『架空の人でいいのです。自分の想像した人に、ラブレターを書くのです。芸能人でもいいし、A子さんでもかまいません』
この説明を聞いて、みんな一安心。でもコウフンさめやらぬ子もいた。
一番早く書き上げた子の作文を載せる。
 Pくんへ
 私は、Pくんのそばにいると、どきどきしてしまいます。
 いつも話しかけるとつんつんされますが、話しかけるだけで私はうれしくて、わくわくしてしまいます。
 この前、私は、Pくんにいじめられてしくしく泣いてしまいました。
 でも、私は、Pくんが好きです。

 最後の文がとても感じがでているような気がする。
 見本として読み聞かせをした。みんな興味深く聞いていた。
 W6さんへ
 ぼくは、あなたに会えなくてしくしく泣いています。
 今度、ハチ公前で待っています。今から、わくわくしています。
 よぶときは、かたをつんつんしてください。
 あなたに会えるとどきどきです。

 「ハチ公前で待っています」がリアリティーさを感じる。
 男の子の中でもこのSくんは、このラブレター作文を書くと言った時から、顔から笑みがこぼれていた。
 お兄ちゃんへ
 よくケンカしてわたしはつんつんすることが多いですよね。
 よくあなたがさきにしくしく泣いて、すねることがありますよね。
 でも、あなたと遊ぶ時、わくわくしてうれしいです。
 しぶいですが、将棋をやる時、どきどきします。いつもまけているわたしはいやになることもあります。
 でも、そんなお兄ちゃんが大好きです。(妹より)

 こういう文章を読んでいると心が暖まる。
 1文目と2文目を「よく・・・ね」と繰り返しているのがいい。そして、それを受けて逆接の「でも」を使っているのもうまい表現である。
 えだまめまめお君へ
 ラブリ〜なえだまめまめお君。
 いつもえだまめを食べる時、まめお君の仲間を食べるみたいで、かなしくなり、しくしく泣いてしまいます。
 ときどき、まめお君みないなまめを見つけると、つんつんとつついてしまいます。
 まめお君を見るとどきどきしてしまいます。
 いつも話しかけられるとわくわくしてしまいます。
 超ラブリ〜なまめお君。大好き。

 Mさんがえだまめを食べている様子が目に浮かぶ。2文目、3文目はとってもいい。
 モノを人にたとえる表現技法を擬人法という。この技法を使って書いている。

 一つできたらみんなに読み聞かせをして盛り上がり、また一つできると喜ぶと、この1時間、みんなで楽しめた作文授業であった。
 (1998年10月20日4年生の実践)

2006年04月23日

●donorsnetのリンクバナー

[思いつくままに]

 先日「笑顔が素敵」の記事を紹介しました。
 で、自分でも何か出来ないかと思い、まず「はじめの一歩」ということで、donorsnetのリンクバナーを貼らせてもらいました。

donorsnet

 私たちの体を巡る血液は、骨のなかにある「骨髄」という組織で作られています。この部分(骨髄液)を、白血病などの血液難病に苦しむ患者さんに提供するボランティアが「骨髄ドナー」。提供には入院と全身麻酔による「骨髄採取」が必要です。それでもなお「病気と闘う人の力になりたい」と願う人の勇気をサポートするのがdonorsnetの使命。骨髄バンクの仕事や、提供を体験した人の声などをお伝えしていきます。
 これから、いろいろと勉強させてもらおうと思っています。

2006年04月22日

●座右の銘を考えよう

[国語授業実践]

 6年生の国語の時間に「座右の銘を考えよう」という授業をしました。
 「座右の銘」と言ってもなかなか子どもたちには分かりづらいです。
 国語辞典で調べてみました。

「座右の銘」:身近において、日常生活のいましめとする格言など(角川必携国語辞典)

『自分たちが普段生活をしている時に、
「あぁ、こうしなくてはだめだよな」などとその言葉を使って自分の考えや行動を見直す時にいつも自分が覚えておいて使うんだよ』
と伝えました。

 はじめは、何のことだろうと考えていた子どもたちも、数人が分かりはじめると、それを例に取り上げることで、みんな理解したようです。

 そこで、自分にとっての「座右の銘」を決めようということになりました。
 思いつきで、ことわざや格言、名言をノートに書いていきます。

 中には、「身から出たさび」と書く子もいて大爆笑!本人もよく意味が分かっていて苦笑いといういう場面もありました。

 いかんせん、教室の中ですぐに決めろというわけには情報不足なので、3つ自分で見つけてノートに書いてこようという宿題としました。

 次の日の時間、自分で決めた座右の銘を色紙に書いてもらいました。
 子どもたちに筆ペンを用意させ、私は色紙を用意してきました。色紙はダイソーで購入したら2枚で100円でした。

 きれいさよりも、とにかく太く、強調する字は大きく書くように指示しました。
 色紙の裏には、その言葉の意味、なぜその言葉を座右の銘にしたのかを書きました。
 右の「ちりも積もれば山となる」の色紙の裏に次のように書かれています。

 ちりも積もれば山となる  ちりも積もれば山となるとなるということわざの意味は、どんなちいさいごみもでもたまっていけば山のように積もるという意味です。  なぜ、この「ちりも積もれば山となる」ということわざにしたかというと、このごろ私はちまちまちまとお金を使ってビーズを買っています。でも、まだ使っていないビーズがたくさんあるのです。たとえば50円のものを毎日買っているとしても10日たてば500円にもなります。私だって毎日230円のビーズを買っていたら10日で2300円にもなってしまいます  だから、私は、ビーズなど、お金を使うときにはこの「座右の銘」を思い出して、お金のむだ使いをしないようにしようと思います。

 よく、意味を理解して書かれている作文です。色紙の字の味も感じられ、とても上手に仕上がっています。
 
 作品が完成したら廊下のボードにクラス全員の色紙を掲示しました。ちょうど参観日とかさなり、保護者の方々も興味深く見て頂くことができました。
 作品をちょっぴり紹介します。

zayuu

 こどもたちは、失敗が許されないので、真剣に書いていました。
 ちなみに、一番左は、私が書いたものです。 

2006年04月19日

●笑顔が素敵

[思いつくままに]
キャンパる:再生不良性貧血と闘う、成蹊大4年・高田亜沙美さん−話題:MSN毎日インタラクティブ キャンパる:再生不良性貧血と闘う、成蹊大4年・高田亜沙美さん

 ◇2週間に1度、輸血の日々−−高田亜沙美さん(21) ◇完治には骨髄移植、神様どうか奇跡を

 教え子です。この前、ネットワーク春の集会の後、ちょっとお茶してきました。笑顔を絶やさずに頑張っています。
 いつもお祈りしています。

2006年04月17日

●バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1955年モノラル録音)

[音楽を聴きながら]

 今日も、バッハ:ゴールドベルク変奏曲を聴いています。
 でも、前回バッハ:ゴールドベルク変奏曲 グールド、とは違い、今回は、1955年のモノラル録音のものです。ちなみに、前回紹介したものは1981年録音のもの。

 ご存じの通り、ぼくは音楽にはまったくの素人です。小学校の時以来、音楽の授業は大嫌い。音楽の時間に名曲鑑賞をしていたときのことを今でも覚えています。ぼくにとってはよく分からない曲を先生が聴かせてくれました。そして、聴き終わったら紙が配られ、感想を書いてくださいとか何とか…。何書けばいいのか、途方に暮れました。それでも、一行か二行か書いたのか、たどたどしい字で「きれいな曲でした…」でも、先生は、やっぱり許してくれないんですね、それじゃ。で、クラスの中にいる、育ちのいい女の子とかをあててその子の鑑賞文を読ませるんです。「美しいバイオリンの旋律が流れてくると、そこには別世界の…」なんてね。やってられないと思いました。
 中学に入り、また音楽の授業を受けました。状況は大体同じ。で、何で音楽の先生ってあんなに怖いんだろうといつも思っていました。中学を卒業するとき、これで音楽をとらなくてすむと思うとうれしかったです。
 さて、高校になると「音楽、美術、書道」で選択科目になりました。ぼくは、ちょっと考えて、こともあろうか、音楽をとったんです。理由は、学期に一回恥をかけばそれでいいんだなと思ったからです。というのは、美術や書道は作品を残さなければならない。でも、音楽は歌を歌えばそれで済む。つまり、試験の時に恥をかけば後は楽なんだと思ったんですね。
 でも、高校での音楽はそれなりに楽しかったです。先生に恵まれたからかもしれません。
 
 話がそれました。
 今日のグレン・グールドのCDはグレン・グールド オリジナル・ジャケット・コレクション(12CD)
の中に入っているものです。お得意先のHMVで購入しました。5826円です。(CD12枚組!)
 amazonでは、単品で出ています。


"バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1955年モノラル録音)" (グールド(グレン))

 81年に録音されたものとは、大分雰囲気が違いますが、この演奏にも震えがきます。驚くことに、この55年版は演奏時間が約38分、81年版では約51分とかなりテンポが違います。
 どっちがいいと聞かれても困りますが、55年版はテンポの良さで聴き、81年版は考えながら聴くって感じでしょうか。みなさんにも是非、聞き比べてもらいたいと思います。
 どんな曲か知らない方は、 「知の音楽ゴールドベルク変奏曲」で曲が聴けますよ。

2006年04月16日

●ディベートワークショップ

[教室ディベート]

debate_text_sample 授業づくりネットワーク春の集会に参加しました。(2004年3月)
 私は、ここのところ小学校ディベート授業入門を担当しています。
 今年もまた、同じワークショップを担当したのですが、今回は、テキストを刷新。今までより分かりやすく反駁指導が出来るように工夫をしてみました。
 ワークショップに参加された感想を読んでみると、まだまだ難しい、大変だという感想を頂きました。ただ、限られた時間(90分)の規模でのワークショップでのディベート体験でしたので、無理はないと思います。途中、体の体温が上がるということを言っておられた方もいました。でも、それがまたいい体験となったと思います。
 テキストもとにして、4・5時間で授業ができます。ぜひ、このテキストを使って小学校の国語ディベートの授業を創ってみてください。
 ここに、今回使用したテキストをpdf書類としてダウンロード出来るようにしておきました。著作権は一応私にありますが、授業でお使いになる分にはご自由にご使用下さい。
 また、このテキストを使ってみての感想やご質問はこの場にコメントとして書き込んで頂けるとうれしいです。
 今日のワークショップに参加して頂いた方々には、テキストの使い方は分かると思いますが、このテキストだけではどう使用していけばいいのか分からないと思います。そこで、テキストのマニュアルづくりもこれからしていこうと思っています。

 また、小学生用の教科書に変わる副読本的なディベートの冊子もこれから開発していく予定です。それもまた、のちのち、この場で発表していき、みなさんからのご批判も仰ぎたいと思いますので、その時はよろしくお願い致します。

ディベートテキストをダウンロードする。
フローシートをダウンロードする。

●ディベートを行うまで(作文ワークショップ)

[作文実践, 教室ディベート]

 ディベートのワークショップを行うと、いつも同じような質問が出ます。
 例えば、次のような質問です。
「ディベートはむずかしい。どうすれば、このようなことが子どもたちにできるのですか。」
 そんなとき、次のように説明をします。

「新しい学年を持って、すぐにディベートをするわけではありません。
 順を追って子どもたちに指導をします。」
 その順とは、例えば以下の通りです。
①書く力をつける。(新学期早々、子どもたちの書く力を教師がつかむ。それに対して、必要だと思われる書く技術を教える。およそ、7月までは書き慣れることを中心に指導する。)
②スピーチ力をつける。(これは、夏休み明けから力を入れて指導する。スピーチはまず場慣れが一番である。)
もちろん、その学年、学級によって力の差がありますから、時期は多様です。また、ディベートそのもののレベルを落とすことも、上げることもあります。
 ここのところ、5,6年を続けて指導していたので、5年生では、証拠資料なしのディベート、6年生ではリサーチを含む証拠資料ありのディベートという具合に指導しました。

 ディベートをするまでにどのような指導をしているか、参考のために学内で私が行った作文ワークショップの資料がありましたのでpdf書類としてアップしておきます。
 この資料はご自由にお使いになって構いませんが、一応、池内に著作権があります。また、使用された場合、簡単な使用感をご報告していただけるとうれしいです。
 

 「作文ワークショップ」のPDF書類を見る。

 なお、ここの中の作文実践は、
"書けない子をなくす作文指導のコツとネタ" (上條 晴夫)
"教室スピーチ実践事例集" (学事出版)
を参考にしています。

●五色百人一首

[国語授業実践]

 岩波書店から毎年「読書のすすめ」という小冊子が無料で配られている。今年で第七集目を数えるくらいなので、読者から好評なのであろう。岩波文庫の体裁で、ただで貰えるし、ちょっとした読書の合間に読むのに都合がいい。
 そこには、一流の作家や著名人が読書についてのエッセイを書いている。過去には大江健三郎、大岡信、中野孝次など、淙々たるメンバーである。
 先日、本屋で偶然第七集を手に入れた。早速読む。三浦雅士の「読書と年齢」という文が気に入った。ちょうど私が今年から実践している「五色百人一首」「外郎売」の暗唱に都合のいい文章だったからだ。

 長くはなるが、以下、引用する。

意味を無視してただ暗記させるのは非人間的だと主張するものは、自分の体験を思い出してみるがいい。古典を一読していったいどれだけよく理解しえたか。年を経て片言隻句を思い出し、読み直して、ああそうだったのかと気づくのが読書というものなのである。意味を支えるのは人生経験の厚み以外ではない。  たとえば、「久方のひかりのどけき春の日にしづ心なく花のちるらむ」でもいい。『古今集』の一首として十代に暗記したこの歌が、二十代のある春の日に不意に口の端にのぼる。その瞬間、春という言葉、花という言葉の奥行きが一挙に体得されるのである。それが鑑賞の基本であり、かつ、読書の基本、読書の醍醐味なのだ。『拾遺集』の「あひ見ての後のこころにくらぶれば昔をおもはざりけり」なら、さらに切実だろう。  意味があって言葉が求められるのではない。言葉が意味に寄り添う、いや、意味が灯(とも)るのである。(三浦雅士「読書と年齢」)

 今年の五年生の国語の目標として、暗唱を位置づけている。古今の名文を暗唱するというものである。
 五色百人一首はそのはじめで、百人一首を楽しみながら覚えようという試みである。
 この五色百人一首(東京教育技術研究所発売)には普通の市販されている百人一首とは違い、工夫が2点ある。
 1)百枚全部でやるのではなく、五色に分けられている。1試合20枚、およそ3分でできる。
 2)取り札のうらに上の句が書かれている。ゲーム中に見ることができ、ゲームをやりながら覚えることができる。
 こうして、子どもたちはゲームをしながら自然に一首ずつ覚えることができるのである。

 5年生では、今、百人一首が大ブームだ。
 先日、自学の日記に「百人一首対戦日記」を書いてもらった。一つ紹介する。

 「百人一首対戦日記」  私の周りからは、 「はい!」 という声が聞こえてくる。 「はい」 と同時に、 「バシッ」 という音も聞こえてくる。  今は百人一首のカルタをやっているのだ。中には強い人もいて、先生が、 「あしびきの〜」 と言った瞬間に 「はい!」「バシッ」 となり、カードをとる人もいる。  私も一生懸命にキョロキョロ探す。  私がとれなかったことが一度もないカードがある。  それは、 「いにしえの  ならのみやこの  八重桜  けふここのえに  におひむるかな」 だ。その他のカードは、とったり、とられたりしている。  今度は全部覚えて、勝負してみたい。

2006年04月13日

●デジタルストーリーテリング

[国語授業実践]

 昨年(2003年)9月に、長崎に修学旅行に行きました。
 子どもたちは、グループでデジタルカメラを持って行き、いろいろな見学先の写真を撮ったり、自分たちの記念写真を撮ったりと、上手に使いこなしています。
 デジタルストリーとは、写真を元に、まぁ、コンピュータ上での紙芝居を想像してくれればいいのですが、、、。

 6年生の9月に長崎に修学旅行に行きました。そこでは、主に3つの観点から学習をしてきました。
1.平和学習
2.長崎の歴史 
3.文化体験
です。
 修学旅行後、「情報、国語、社会」を通してそれらの学びのまとめとして、コンピュータを使い、デジタルストーリーとしてまとめました。

続きを読む "デジタルストーリーテリング"

2006年04月12日

●のだめ カンタービレ

[読書のことなど]

 今、ドビッシーのアラベスクを聴いている。とはいっても今日はCDではありません。
 マンションの3階、ちょうどぼくの上に住んでいる女子大生が毎日この位の時間になるとピアノを弾き始めるのです。
 毎日、聴くので、いつもつかえるところ、何度もおさらいしているところなど、耳についてきます。かといって、特段迷惑になっているわけではありません。最近は、結構楽しみながら聴いている感じです。

 さて、最近読んでいるマンガを紹介します。「のだめ カンタービレ」です。音大が舞台のこのマンガ。楽譜がきちんと読めないで音で覚えながらピアノを弾く主人公の野田恵(のだめ)と指揮者志望の千秋先輩の”お笑い”。やっ、楽しいです。音大ってこんな感じなんですかねぇ。音楽好きのぼくが久しぶりにはまったマンガです。


"のだめカンタービレ(1" (二ノ宮 知子)

2006年04月11日

●バッハ:ゴールドベルク変奏曲 グールド

[音楽を聴きながら]

 最近は、パソコンに向かうとCDを聞いています。
 今日は、グレン・グールドのバッハ「ゴールドベルク変奏曲」。
 曲の印象を言葉で表現するなんてぼくにはできません。
 このCDに出会ったのは、やっぱり、20代前半です。我流で聞き始めたクラッシク音楽なので、何を聞けばいいかなんて分からず、「レコード芸術」の増刊号だったかに載っていた名曲百選みたいな本で選んじゃないかと思います。
 このCD、ひとたび聞くと新鮮な感動を覚えたのと同時に、このグールドって人はただ者ではないということが直感されました。
 一番、驚いたのは、ピアノを弾いているときにグールドが歌っているですよね。グールドの肉声がこのCDを注意深く聞いていると分かります。


"バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年デジタル録音)" (グールド(グレン))

 とにかく、ぼくの心を落ち着かせてくれるCDです。

●「ブックトークショー」で読書紹介

[国語授業実践]

■授業のへそ
 教室に簡易TVスタジオを作った。そこで、実際にTVのトーク番組仕立ての読書紹介発表会をした。カメラ、テレビ、ワイヤレスマイクを教室に持ち込むことで、子ども達は興味深く発表会を楽しむことができる。〈小学校6年〉

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●図書目録であそぼ(5年国語)

[国語授業実践]

■図書目録を使おう
 図書目録を使って、読書指導をした。
 次の3点を目録を見ながら教える。

(1)目次  ・・・分野ごとに分けて並んでいる。 (2)書名索引・・・本の題名で調べる。 (3)人名索引・・・書いた人の名前で調べる。
  

 書名索引を開かせ、使い方を教える。
『「星の王子さま」を調べたいとき、書名索引を使います。五十音の順番で並んでいるから、「ほ」のところを調べればいいね』
と言って、子ども達といっしょに調べてみる。
『6ページとなっているから、この本の6ページを開けばいいんだ』
 子ども達は簡単そうに開いていた。そこで紹介されているあらすじを読んであげると、読んだことのある人はうなずきながら、読ん
だことのない子は、「ふうん」という顔をしている。
 同様に、人名索引も試してみる。ここでは「ドイル」と言って「シャーロックホームズ」の本を調べた。

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2006年04月10日

●3色ボールペンを使った授業 その1(新発明のマクラを読む)

[国語授業実践]

線の引き方を教える
 3色ボールペンを使った授業を行った。
 齋籐孝著「三色ボールペンで読む日本語」(角川書店2002年3月30日)を参考に授業を作った。
 教材費を使って、学年全員に配る。正確には、4色ボールペン(黒、赤、青、緑)である。
 以下の説明をする。

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●小学校でのディベート授業をどう導入するか 立論指導を中心に

[教室ディベート]

1 5つの指導ステップ
2「はじめてのディベート」論題設定のポイント
3 リンクマップから立論へ
4 リンクマップをもとに立論を書く
5 立論の型
6 肯定側立論の実際例

続きを読む "小学校でのディベート授業をどう導入するか 立論指導を中心に"

●この論題で「総合」を創ろう

[教室ディベート]

1.小学校での総合的学習の論題

2.この論題で総合を創ろう

    論題1「○年○組は自由席にすべきである」

    論題2「○○学校に飲み物の自動販売機を設置すべきである」

    論題3「日本は飲料の容器のデポジット制度を導入すべきである」

続きを読む "この論題で「総合」を創ろう"

●blogの設定で遊ぶ。

[思いつくままに]

 今日も、blogの設定で遊んだ。
1.たいして外見は変わっていないが、データベースをMysqlからSQLiteに変更した。
 これは、今使っているロリポップのデータベースのMysqlがあまりにも重かったので変更した。
 おかげで、MovableTypeの再構築の時間が半減した気がする。ただ、データベースの移行は失敗するとデータをすっ飛ばすおそれがあるのでかなり慎重に行った。幸い、Ogawa::Memorandaに「Movable TypeのデータベースをDB間で相互にコンバートするCGIスクリプト」といういいツールがあったのでこれを利用させてもらった。
2,サイトマップを作った。
 これは 「自動で更新されるサイトマップfor MovableTypeここのものを使わせてもらい、カスタマイズをした。
 このページの右にある、Sitemapをクリックしてみてね。
3.ectoの設定
 今日のメインイベントは、ブログをアップさせるツールを使えるようにするだ。今まで、ectoを使って、blogを更新していたのだが、先日からどうしたのか自分のblogにloginできなくなってしまった。原因をいろいろと考えたのだが、どうしてもできない。パスワードはあっているのに…。で、googleで検索する。そこでついに次の記述を発見。

それからectoで投稿できない問題。これは以前はMTのログインパスワードでectoからログインできていたのが、それと別にAPIのパスワードでログインすることになったのが原因。MTの投稿者のプロフィールのパスワードの一番下のところがそれ。これとectoのアカウントのパスワードを同じものにすればオッケー。

 そういえばそうだった。すっかり忘れていた。
 あっさりと使えるようになった。
 
 さっ、明日からは仕事しよっと。なぁんにもやらなかった。

2006年04月07日

●担任発表

[思いつくままに]

 えっと、今年は、持ち上がりで4年生を担任することになりました。持ち上がりとは言っても、うちの学校は毎年クラス替えがあるので、半分が持ち上がり半分は担任としては初めての子どもとなります。
 2クラスしかありませんので、ほとんどの子どもは知っているということになります。
 ちなみに、この学校に来て以来の学年担任は、
4年・1年・2年・1年・5年・6年・3年・4年・3年・5年・6年・5年・6年・4年・3年・4年
です。(この数字の列は、すぐに言えます!)
 ちょっと整理すると、

 1年…2回
 2年…1回
 3年…3回
 4年…4回
 5年…3回
 6年…3回

という結果になります。
 さて、この数字から、何が見えてくるだろう…。

2006年04月06日

●明日は始業式

[思いつくままに]

 今日は、朝から出勤。午前中は幼少で研修会をする。
 午後から、明日のための準備をした。クラス分けの表。学年通信の作成。教室整備といろいろと忙しい。今年は○年となる。明日からの子どもたちの顔が楽しみだ。準備をしながら他の先生からMacの使い方指導をしたり、専科の時間割の訂正など雑用も多い。
 結局、終わったのは6時を過ぎていた。いっしょにnimbusさんと学校を出る。
 小学校生活16年目のスタートだ。校庭の桜は、かろうじて残っていた。

2006年04月05日

●Boot Camp Public Beta

[思いつくままに]

Apple - Boot Camp

More and more people are buying and loving Macs. To make this choice simply irresistible, Apple will include technology in the next major release of Mac OS X, Leopard, that lets you install and run the Windows XP operating system on your Mac. Called Boot Camp (for now), you can download a public beta today.

エイプリルフールにしては遅すぎる。 次期Mac OS Xのメジャーリリース、「Leopard(レパード)」の一機能となる予定だそうだ。WindowsはMacにとっては一機能にしか過ぎないのであ〜る!?

●モーツァルトはやっぱりいい

[音楽を聴きながら]

 モーツァルトはやっぱりいい。
 ここのところ、モーツァルトのCDを集中的に聞いている。何も今年がモーツァルトの生誕250周年だからというわけではありません。ただ好きだから、というか、他に知らないからと言ってもいいかもしれないからです。ぼくの音楽知識は、モーツァルト。ちょっぴりバッハ。それと…。う〜ん、それとほかに何かなぁ…。

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2006年04月04日

●blogリニューアルオープン

[思いつくままに]

 何だか、半年にいっぺんぐらいのペースでリニューアルしている感じがしますが…。
 以前にデータベースをすっ飛ばして以来のリニューアルです。幸いにも、過去データのバックアップがありましたので、ぼちぼちと整理をしながら掲載していこうと思っています。
 何だか、blog上で書籍編集をしている気分です。
 さて今回は、小学生にもすぐに使ってもらえるように、右上に、「作文が好きになる小学生の作文教室」を大きく入れてみました。(まぁ、内容は以前のまんまなのですけれどね。)
 カテゴリーもきちんと整理しながら、みなさんに読みやすくし、活用していってもらえればなと思っています。
 国語、作文に限らず、私的な興味・関心事も載せていきますので、よろしくお願いいたします。

●リピートスピーチゲーム覚え書き

[国語授業実践]

 リピートスピーチとは、相手のスピーチを聞きメモを取り、そのメモを元に相手のスピーチを再現するスピーチである。

 このリピートスピーチの授業を開発したきっかけは、いつも、子どもたちにメモを取らせるにはどうすればいいかと考えていた時である。
 メモとは、自分が聞いてそれを紙に書く。自分流のメモでいいのだが、子どもたちのメモを見ていると、次の3点が気になった。
 1)必ずしも、効果的に書かれていない。
 2)そのメモを子どもたちは有効に使っていない。
 3)何をメモするのかよく分からず、文章になっているメモが多い。必然的に書き漏らしていることが多い。

 メモの取り方はすでに、ディベートのフローシートの書き方がある。"小学校 はじめてのディベート授業 5つの指導ステップシリーズ・教室ディベート〈6" (池内 )
 ポイントは、次の4つである。
 ①ラベルを正確に聞き取る。
 ②単語レベルで書く。固有名詞、数字に気をつける。
 ③省略記号を使う。
 ④言葉の関係を矢印を使って書く。
 しかし、この4つのポイントが押さえてメモがとれているかどうかを普段の授業で検証するのは容易ではない。個別に教師が点検しないといけないからだ。
 メモがキチンととれているかどうかを考えるとき、要は、そのメモを見て、そのスピーチが再現できるかでメモの質が決まると考えた。
 そこで考えついたのが、リピートスピーチである。
 ただ、このままだと授業としては、あまり面白くない。このリピートスピーチをゲーム化しようと思った。

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●授業づくりネットワーク春の集会

[授業づくりネットワーク]

 3月27日、ネットワーク春の集会に参加しました。
 今年のワークショップは昨年の夏、福島でやった「授業感想文」のワークショップを担当しました。
 2回目ということもあり、気軽な気持ちで行いましたが、ワークショップ自体するのが、その夏以来でしたので結構ドキドキものでした。
 このワークショップの難しさは、授業感想文を書いてもらいそれを使ってのワークショップになるので、前半のワークショップで授業を行い(つまり、ワークショップの中でワークショップを行う?)、その授業感想文を使い、後半は授業感想文のワークショップを行うということになります。(わかるかなぁ〜)
 結果、どんな授業感想が出てくるか分からないので、その分、出たところ勝負にもなるということです。詳しい内容は「授業感想文」ワークショップをご覧下さい。

 さて、授業づくりネットワークと私の出会いは、もともと、C先生からの「ディベート研究会」へのお誘いから始まりました。以来10年余りが過ぎました。
 ディベートの研究から始まった「授業づくりネットワーク」ですが、ネットワーク誌への原稿掲載、書籍の発行、レポート研究などなど、私の教師人生を変えたと言って過言はないくらいの影響を与えていただきました。
 ここ最近は個人的な理由もあり、ほとんどその活動には参加していないのですが、今回、この春の集会に参加させていただき、なんだか古巣に帰ってきた感じがしました。わざわざ北海道から東京まで来て事務スタッフをしている人、ここ数日ほとんどこの集会のために寝ていないだろうな思われたSさん、あべたかさん…。本当に感謝いたします。
 もちろん、ここには書ききれない程の多くのネットワークの仲間たちにこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

2006年04月03日

●【実践・授業感想文】

[実践・授業感想文]

------上條晴夫氏の授業感想文を追試する------

【新連載を始めるにあたって】
 私は、上條晴夫氏の「見たこと作文」は作文教育の金字塔を建てたと考えている。「見たこと作文」とそれにまつわる指導技術は我々作文教育に携わる教師全員が追試を行う価値がある。
 しかし、上條氏の実践でもう一つ落としてはならないものがある。それは「授業感想文」の実践である。授業感想文とは簡単に言って、授業のおしまいの五分間に書かせる「授業の感想文」である。
 佐藤民男氏は上條氏の授業を見に行った時にこの「授業感想文」を書いているクラスを観察して、次のように述べている。
 『子どもたち二十四人が一斉にえんぴつを走らせている。一斉にである。こんな光景は見たことがない。一人もボサーとしている人がいないのだ。ただの一人もだ・・・。
 結局、大学ノート一ページ分ぐらいの量をどの子も五分で書いた。「書けない子をなくす 作文指導の10のコツ(p8〜p9)」』
 私もこの通りの授業風景を見たら驚くだろう。しかし、上條氏は以下のように述べる。
 『(佐藤氏の記録を見て私は)少し慌てた記憶がある。(中略)どのクラスにもある、当たり前のことだと思っていたのである。』
 そして、このように書き慣れた子どもたちを育てた一つの方法が「授業感想文」であると述べるのである。
 これほど子どもたちに書く力を育てることのできる方法とはどのようなものか。その「授業感想文」の指導法を上條晴夫氏の著作を通じて整理していくのが今回の新連載を始める目的である。

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●【実践・授業感想文2】

[実践・授業感想文]

------上條晴夫氏の授業感想文を追試する------

 前回は、授業感想文の書き方、運用の仕方を中心に紹介した。
 今回は、私の実践例をもとに授業感想文を考察していきたい。

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●【実践・授業感想文3】

[実践・授業感想文]

------上條晴夫氏の授業感想文を追試する------

 今回は「実践・授業感想文」の最終回である。次に前回までの内容を記しておいたので参考にしていただきたい。
 第1回・・・授業感想文の書き方、運用の仕方。
 第2回・・・授業感想導入の授業、番号作文を使った授業感想文
 今回は、授業感想文の応用として、「3つある式」と「授業レポート」の紹介をする。

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2006年04月02日

●「書けない子をなくす作文指導10のコツ」を読む(1)

[書けない子をなくす「作文指導10のコツ」を読む]

■■■新連載を始めるにあたって■■■

 前回まで、「実践!授業感想文」を3回連載で書いてきた。今回からは、上條晴夫氏の著作を中心に、そこから読みとれる作文指導を考えていくことにする。
 「実践!授業感想文」の連載第1回目の冒頭に以下のように私は書いた。

 私は、上條晴夫氏の「見たこと作文」は作文教育の金字塔を建てたと考えている。「見たこと作文」とそれにまつわる指導技術は我々作文教育に携わる教師全員が追試を行う価値がある。

 三回の連載で「授業感想文」の概要を考察してきた。今回は、上條氏の著作を中心に上條氏の作文指導を追試しつつ、上條氏の作文指導をさらに考察して行く。


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●「書けない子をなくす作文指導10のコツ」を読む(2)

[書けない子をなくす「作文指導10のコツ」を読む]

■■■作文指導は「指示」が命だ!「1.書き出しを指示する」■■■
■はじめに
 前回はこの本のまえがき、目次より上條氏の作文に対する考え方を簡単に紹介し考察した。
 今回より、この本の10のコツを一つずつ紹介し、考察しながら、そのコツを使った私の実践を紹介することにする。

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●「書けない子をなくす作文指導10のコツ」を読む(3)

[書けない子をなくす「作文指導10のコツ」を読む]

■■■作文指導は「指示」が命だ!「2.ハテナの文の指示をする」■■■

 ハテナの指示は、書き出しを与える指導の変形である(p17)のように、書き出しを疑問文にして子どもたちに書かせる作文である。
 例えば、「〜とは何か」という書き出しを与え、それに続く作文を書くわけである。
 「書けない子をなくす作文指導」では「〜とは何か」の「〜」には上條氏は「クランボンとは何か」(p18)、「べんきょうすると頭がよくなるか」(p19)といった書き出しを与える実践を紹介している。

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●「書けない子をなくす作文指導10のコツ」を読む(4)

[書けない子をなくす「作文指導10のコツ」を読む]

■■■作文指導は「指示」が命だ!「3.規模の指示をする」■■■

 規模の指示とは、端的に言って、書かせる文章の量を指示することである。
 例えば、次の通りである。

 100字で書きなさい。  200字で書きなさい。  作文用紙1枚で書きなさい。

 この規模の指示は当たり前のことかもしれない。しかし、意外とされていない指示である。
 現に、この「規模の指示」の言葉は上條氏の造語である。
 なぜ、この「規模の指示」が必要なのか。以前上條氏は以下のように私に語ってくれた。
 『体育で、校庭を走る時、教師は「3周走りなさい」とか、「今日は、10周走ります」などと、必ず何周走るかの指示をする。ただ「走れ」では、子どもたちは走れない。3周には3周の走り方があるし、10周には10周の走り方がある。作文も同じである。作文用紙1枚の書き方と200字の書き方では書き方が違う(語録)』
 つまり子どもたちはこの指示によって、これからどの程度の量の文章を書くかが分かるので安心して書くことができるのである。
 作文を書く時にこの「規模の指示」をすることで明らかに子どもたちの書きぶりが違ってくる。書くことが苦手なクラスにはこの「規模の指示」をすると効果的である。

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●「書けない子をなくす作文指導10のコツ」を読む(5)

[書けない子をなくす「作文指導10のコツ」を読む]

■■■作文指導は「指示」が命だ!「3.規模の指示をする」(2) ■■■
 作文を子どもたちに書かせる時、子どもの実態に即した文章量を前もって指示をする。しかし、文種によっては子どもの実態に即さない場合もある。例えばコンクールに提出するための作文である。
 上條氏も次のように指摘する。

『(子どもが作文ぎらいなのは)教師が、子どもの状態を把握せずにある長さ(規模)を要求してしまうからである。その典型的な例が、夏休みの読書感想文だろう(p32)』


 夏休みの読書感想文が子どもたちに負担になっているらしい。そこで今回は「規模の指示」を使って、この負担を軽くする指導を考えてみた。

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●「書けない子をなくす作文指導10のコツ」を読む(最終回)

[書けない子をなくす「作文指導10のコツ」を読む]

■文題を指示する
 文題とは作文の題であると言っていいだろう。文題を自由に決めさせて書くという書き方も作文教育の中にはあるが、入門期の作文指導では、文題を指定して書かせることが効果的である。上條氏は 『子どもの考えを引き出すような、子どもたちが思わず書いてみたくなるような、文題を工夫する必要がある(p46)』 と述べている。

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●書くことと私(作文嫌いの理由)

[作文実践]

書くことと自分を考えてみる
 5年生になってから、国語の授業では書く機会が増えたと子どもたちが言っています。それは、私が自学に対しても文章を書くことを中心とした題材を与えていますので、この様に子ども達が感じているのは当たり前でしょう。
 文章を書くことが上手になるには、「書くこと」に対して抵抗を感じないようになることが一番大切です。たくさんの文章を書いて「書き慣れる」ことが一番なのです。
 さて、子どもたちは普段、書くことに対してどう考えているのでしょうか。

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2006年04月01日

●作文って好き?

[作文教室, 小学生の作文教室]

 作文が好きな人って、そんなにいないよね。
 大人の人だって、手紙を書いたり、文章を書いたりするのって本当は苦手な人が多いんだ。
 だけど、手紙を書いて、そのお返事に、「お手紙ありがとう。もらってなんだかうれしくなりました」なんて書いてあると、それだけで、「やったね」と思っちゃたりするものです。
 自分の書きたいことを相手に伝えるって本当にうれしいものですよ。

 作文を好きになるって、すごくむずかしいことだと思うね。
 でも、好きじゃなくても、書かないとだめだという時もあるよね。
 そんなとき、ここのblogをみて作文の書き方を学んでほしいなと思ってこのblogを作ったんだ。

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●えんぴつおしゃべり

[作文教室, 小学生の作文教室]

 えんぴつおしゃべりとは、紙と鉛筆を交互にこうかんして、紙の上でおしゃべりをすることです。書くのが楽しくなることはみなさんもう実感していることでしょう。
 テーマをくふうすると、おもしろいおしゃべりができますよ。お父さんやお母さんとやるのもいいです。
 (お父さん、お母さんにお願い。お子さんとやるときは話をリードしてあげ、なるべくお子さんに書かせるように話をもっていくのがいいです。くれぐれもお説教にならないように、楽しくやってください。)

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●番号作文

[作文教室, 小学生の作文教室]
 見たこと、聞いたこと、感じたこと、習ったことなどを、(1)・・・。(2)・・・。というぐあいにかじょう書きで書いていきます。どんな小さいことでもたくさん書き出すのがいいです。
 
今日、・・・で・・・したことは(  )つある。
 (1)・・・・。
 (2)・・・・。
 (3)・・・・。
  とてもおもしろかった。
 (ここの部分は慣れてきたら少しくわしく書くようにするといいです。)
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●授業感想文

[作文教室, 小学生の作文教室]
 毎日の授業でその授業がおもしろかったかどうかを書きます。番号作文の応用です。
 自分の立場(五段階評価)をして、その理由を書きます。最後にちょこっと感想を入れるとなおいいです。
 書き方は次のようになります。
  今日の国語の授業は(数字を入れる)だ。
 理由は、( )つある。
 (1)・・・・・。
 (2)・・・・・。
 (3)・・・・・。
 (かんたんな感想)

 では、お友だちの作文を読んでみましょう。
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●再話(さいわ)作文

[作文教室, 小学生の作文教室]

 再話とは、一度読んだ本を、内容を思い出してまた書いてみる、という作文です。
 はじめは、自分のよく知っている話(桃太郎とか浦島太郎とか)でやってみるといいでしょう。短い絵本でもかまいません。
 思ったよりもかんたんにできますよ。

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●読書感想文を書こう

[作文教室, 小学生の作文教室]

 これから読書感想文の書き方を説明します。読書感想文と聞いたら、「たいへんだな」と感じる人がいると思います。でも、国語の授業でやったことと、このプリントをしっかり読んで挑戦してください。きっとうまく書けます。次の順番で書いていきます。

 1.本の見つけ方・・・図書目録を使う。
 2.読後感想文を書く・・・読書メモの取り方。
 3.読書感想文の構成・・・自分の体験を書く。
 4.読書感想文を書く(1)・・・手順
 5.読書感想文を書く(2)・・・表現手法
 6.読書感想文の書く(3)・・・テーマからはずれない

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