新訂 作文の教師ー指導法の手びきー
[作文研究]
子ども達に作文を書かせるのはちょっとやっかいだなぁ、と思っている先生方は意外と多いらしいです。
理由は簡単で、
①読むのが面倒である。
②赤ペンを入れるのが大変だ。
③どんどん、書かせたものがたまっていく。結局、返せずじまいで、学年を終わってしまった。
と、まぁ、こんな具合です。
しかし、国語教育の大家、倉沢栄吉は次のように言います。
「作文の必要さを認め、ときどき原稿用紙を与えて書かせてはいるが、あまり見てやらない先生」は、「作文教師としてまず合格である。」と。
それは、「作文教育は、児童生徒に書かせることに始まり、書かせることに終わるからである。」
本書は、そのような教師に対して、どうやって作文の教師として成長していくかを、励ましをもって語っています。
単なる精神論ではなく、副題「指導法の手びき」とあるように、具体的な指導をしていく中での作文技術を随所にちりばめた「作文の教師」必携の本です。
コメント
たぶん、わたしは、それなりに作文を書かせている人間だと思います。>国語教師ではありませんが、思考を鍛えるためには書かせることが大切だと考えているのっで。
しかし、書かせた後、わたしの主観的な(なんの指針もない)コメントを書いて返して終わり……ということを続けています。
この部分で自分の上達がない限り、子どもたちも成長できないのではないかと悩んできました。
この本はその解決の糸口になるでしょうか?
とにかくぜひ購入してみたいと思います。
ご紹介ありがとうございました。
Posted by: あべたか | 2006年08月31日 05:38
>書かせた後、わたしの主観的な(なんの指針もない)コメントを書いて返して終わり……
コメントをどうつけるか。おお方は共感的なコメントをつけるのですが、それでは、作文技術の向上にはなかなかつながりません。
どんな観点を持ってコメントをつけるかが問題になってきますね。
ぜひ、お読みになってご参考にしてください。
Posted by: いけち | 2006年08月31日 08:27