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2006年04月24日

ラブレター作文ーオノマトペを使ってー

[国語授業実践]

 黒板に、次の4つのオノマトペを書く。

どきどき わくわく つんつん しくしく

『この4つのオノマトペを使ってラブレターを書きます』
ラブレターと聞いただけで子どもたちはおおさわぎ。
「キャー」「ワー!」「ゲー!!」
「好きな人なんていないよ〜」
「はずかし〜」
『みなさん、落ち着きましょう』
『架空の人でいいのです。自分の想像した人に、ラブレターを書くのです。芸能人でもいいし、A子さんでもかまいません』
この説明を聞いて、みんな一安心。でもコウフンさめやらぬ子もいた。
一番早く書き上げた子の作文を載せる。
 Pくんへ
 私は、Pくんのそばにいると、どきどきしてしまいます。
 いつも話しかけるとつんつんされますが、話しかけるだけで私はうれしくて、わくわくしてしまいます。
 この前、私は、Pくんにいじめられてしくしく泣いてしまいました。
 でも、私は、Pくんが好きです。

 最後の文がとても感じがでているような気がする。
 見本として読み聞かせをした。みんな興味深く聞いていた。
 W6さんへ
 ぼくは、あなたに会えなくてしくしく泣いています。
 今度、ハチ公前で待っています。今から、わくわくしています。
 よぶときは、かたをつんつんしてください。
 あなたに会えるとどきどきです。

 「ハチ公前で待っています」がリアリティーさを感じる。
 男の子の中でもこのSくんは、このラブレター作文を書くと言った時から、顔から笑みがこぼれていた。
 お兄ちゃんへ
 よくケンカしてわたしはつんつんすることが多いですよね。
 よくあなたがさきにしくしく泣いて、すねることがありますよね。
 でも、あなたと遊ぶ時、わくわくしてうれしいです。
 しぶいですが、将棋をやる時、どきどきします。いつもまけているわたしはいやになることもあります。
 でも、そんなお兄ちゃんが大好きです。(妹より)

 こういう文章を読んでいると心が暖まる。
 1文目と2文目を「よく・・・ね」と繰り返しているのがいい。そして、それを受けて逆接の「でも」を使っているのもうまい表現である。
 えだまめまめお君へ
 ラブリ〜なえだまめまめお君。
 いつもえだまめを食べる時、まめお君の仲間を食べるみたいで、かなしくなり、しくしく泣いてしまいます。
 ときどき、まめお君みないなまめを見つけると、つんつんとつついてしまいます。
 まめお君を見るとどきどきしてしまいます。
 いつも話しかけられるとわくわくしてしまいます。
 超ラブリ〜なまめお君。大好き。

 Mさんがえだまめを食べている様子が目に浮かぶ。2文目、3文目はとってもいい。
 モノを人にたとえる表現技法を擬人法という。この技法を使って書いている。

 一つできたらみんなに読み聞かせをして盛り上がり、また一つできると喜ぶと、この1時間、みんなで楽しめた作文授業であった。
 (1998年10月20日4年生の実践)

コメント

ごぶさたしております。
なんだかすごーく甘い気分になりました!!
ストレートな「Pくんへ」の手紙にドキドキしてしまいました。
わたしも書いてみようかなと思いました。

いやぁ〜、ホントにお久しぶりですね。
お元気でしたか。
>わたしも書いてみようかなと思いました。
あれ?
だ〜れに書くのかな? (^^)v

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