donorsnet

« 授業づくりネットワーク夏2005 in 福島 | メイン | まんがでえんぴつ対談 »

2005年08月14日

算数文章題作文

[作文実践]

 算数文章題作文とは、ぼくのネーミングである。
 算数の文章題を解くときに、単に式、答えを書くのではなく、文章と図式を用いて解答するというものだ。
 まぁ、問題集における、問題の解答の解説を書くと考えてもいい。

 子どもたちには、「作文と同じように文章を書きながら、解答を作る」と言うとイメージが伝わりやすい。
 たとえば、以下のように書く。

 20円のガムと30円のあめとチョコレートを買ったら、みんなで100円になりました。
 チョコレートのねだんは何円ですか。

 はじめに線分図に表すと、

Senbunzu2

となります。
 今、知りたいのはチョコレートのねだんです。
 だから、全体のねだん100円からガム20円と、あめ30円をひくとチョコレートのねだんがでます。
 100-20-30=50
だから、チョコレートのねだんは50円になります。

 A. 50円  

 はじめから、このように書くのはなかなか難しい。そこで、はじめはこの文章の骨格の言葉をきっかけ言葉として教えていくのがいい。
 つまり、
『はじめに線分図であらわすと』
(線分図をかく)
『となります。』
『今、知りたいのは、    のねだんです。』
『だから、全体のねだん     から  と   をひくと  のねだんがでます。』
 式
『だから、  のねだんは   になります。』

 A.  

 ワークシートを作ってもいいのだが、今回は、板書をし、説明しながら書いていった。
 定着をはかるため、次に、この数字だけを変えてもう一度、問題を出す。
 たとえば、以下の問題である。数字だけを違えている。

 50円のガムと60円のあめとチョコレートを買ったら、みんなで200円になりました。
 チョコレートのねだんは何円ですか。
 

 子どもたちは、今ノートにやったように、同じ言葉を使い、計算だけ違うようにノートに書いていく。
 こうすることにより、算数で使う考え方の言葉を子どもたちは身につけることができる。思考する言葉を教えることで、子どもたちに算数的な考え方を促すことができると思う。