書き出しを与える
■書き出しを与える 「先生が決まった」
始業式の後、クラスの短い時間を使って、「先生が決まった」の作文を書いてもらった。
黒板に、次の様に書き出しを書く。
先生が決まった
名前
担任の先生が決まりました。
いけち先生です。
『今から10分あげますので、この書き出しで、作文を書いてください』
400字の作文用紙を一枚配る。
タイトルと名前を書いてもらう。
『先生が、ストップウォッチで時間を計ります』
全員、名前まで書き終えたことを確認し、『ヨーイ、ドン』
一斉に書き始めた。
みんな、真剣に書いている様子がうかがわれた、今までざわついていた教室が一斉にしんとなり鉛筆の音が聞こえ始めたからだ。
前の担任の先生の指導が行き届いていると思った。
以下、「これいいな」と思う作文を紹介する。
先生が決まった
A男
担任の先生が決まりました。
いけち先生です。
春休みの間、たんにんの先生は、U先生だと思っていました。
でも、いけち先生は、はじめてのたんにんの先生なので、どうゆう先生がわからないので、ドキドキします。
自分の予想が書けているのがいいです。
また、「ドキドキ」という、くりかえし言葉がとても効果的に使われています。
感じがとても伝わってきます。
先生が決まった
B男
担任の先生が決まりました。
いけち先生でした。
とてもおもしろい先生だと思います。
放送部でおんなじだったから、ちょっとだけなれています。
4年生のたんにんの先生とやりかたがちがうから、ふあんです。
でも、ちゃんと言うことを聞けば、だいじょうぶだと思います。
でも、やりかたがちかうから、新しい、5年生になると、ぼくは思います。
べんきょう、体育、その他のじゅぎょうをがんばりたいです。
一年間、よろしくおねがいします。
「やりかたがちかうから、新しい、5年生になると、ぼくは思います。」がとてもいいです。
この文には、私自身、はっとさせられました。
自分の考えがしっかりと書けています。
みんな、今年一年、よろしくお願いします。(2002年4月「学級通信より)