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2005年08月25日

奈良へ小旅行

[思いつくままに]

 せっかく、大阪まで来たので、研修会最終日は奈良まで小旅行してきた。
 朝、ホテルで朝食をいただき、すぐ近鉄線で奈良に向かいました。近鉄奈良に着いたのは、朝の8時ごろでした。
 帰りの新幹線が新大阪発2時50分くらいだったので、こちらを出るのは、1時過ぎでいい。まあ、5時間くらいこの奈良にいられる計算になります。
 奈良は、高校の修学旅行以来でしたので、すごく懐かしい感じです。地理は全然覚えていないのですが、まぁ、なんとかなりました。
 目的は3つ。
 1,鹿に会うこと。
 2.興福寺の阿修羅を見ること。
 3.奈良の大仏を見ること。

 近鉄奈良駅につくと、奈良公園はすぐそこです。地図をたよりに歩きます。

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 いました、いました。鹿です。ちょうど「名勝奈良公園」のそばにちょこんと座っています。何だか、この鹿「ここで、写真を撮ってくれ」と言わんばかりにポーズを取っているように感じませんか。思わず微笑んでしましました。
 数分歩くと、すぐ右側に興福寺があります。
 興福寺は、僕の一番のお気に入りである「阿修羅」があります。
 早速国宝館への行こうとしたら、9時から開館とのこと。確かに、時間が早いなと思い、ここにはあとから来ることにしました。

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 左から国宝館(ちなみに中央に写っているのはnimbusさん)。中央、右は興福寺五重塔。朝が早いのでまだ観光客も少なく、静かでした。
 興福寺から公園を歩きながら、東大寺まで1㎞くらいの距離になります。まぁ、鹿を見ながら歩いているとすぐの距離です。
 いるは、いるは。鹿です、鹿です。

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 右の写真は子鹿がお母さんのおっぱいを飲んでいる様子。なかなか愛らしかったです。
 奈良の鹿は、710年、藤原不比等が氏神として春日大社を創設するときに、神が白鹿に乗って春日山に入ったとの言い伝えられ、当時から保護されて現在にいたるそうです。
 現在は国の天然記念物に指定されているそうで、だれが飼っているわけではなく、野生だそうです。主に奈良公園の芝や笹を食料にしているとのこと。奈良公園の芝は鹿の糞を栄養分にしたりしてうまく食物連鎖が成り立っているそうです。ちなみに現在、1200頭ぐらいいるとのことです。
 まぁ、これらの蘊蓄は実を言うと家に帰ってきてから調べました。あと、「へー」と思ったのは、花札の10月に「鹿と紅葉」の絵が描かれているのをご存じでしょうが、あの鹿は「奈良の鹿」だそうです。
詳しくは、「奈良の鹿」をご覧ください。

 さて、面白いものを三点見つけました。

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 左から奈良公園の鹿の注意看板です。特に、鹿の飛び出しで交通事故が多発しているとのこと。
 で、中央の写真に注目してみると、交通標識「動物が飛び出すおそれあり」です。なかなか、都会では、この交通標識は見ることが出来ません。鹿を見たのは初めてでした。ちなみに私の住んでいるところでは、結構、

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を見ることが出来ます。そう、これは、たぬき注意ですね。
 右の写真は、奈良公園に出ているおみやげ屋さんの写真です。「銘菓 鹿のふん」です。笑っちゃいました。早速小袋を一つ買いました。家のみんなに渡すと、全員「えっ!」という顔。まだテーブルの上に置いてありますが、誰一人、手をつけていません。

 そうこう、しているうちに東大寺につきました。

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 またしても、鹿のポーズです。先ほどまでは公園内の芝に多く見られた鹿たちは、ここでは、歩道に出てきています。人間がそばに行っても逃げようとしません。返って近づいてきます。どうも、鹿せんべい目当てな要です。頭をなでたり、背中をなでたりということでかわいがってあげました。たまに鹿せんべいを買ってえさをあげている観光客の女の子たちは、「きゃーきゃー」と鹿におそわれていました。nimbusさんはポロシャツに唾液が〜と…。僕はこういうの大好きなので一人楽しんでいました。

 さて、東大寺の南大門です。

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 左が南大門。人の大きさからこの門の大きさが想像できます。
 中央、右の写真が南大門の左右にいる金剛力士像です。よく見ると、左が口を開け、右は口をつぶっています。いわゆる「阿吽」です。阿さんと吽さんということになりますね。
 阿吽とは、サンスクリット語の最初と最後の文字で、全ての最初から最後までという意味になります。ちょうどギリシャ語の「アルファーからオメガまで」と同じですね。
 
 拝観料を払い、いよいよ大仏さんとご対面です。

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 初めて、大仏殿の外観をみて感動しました。でかい。この中に奈良の大仏さんが住んでいます。

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 写真では、その大きさを伝えることが出来ませんが、先ほどの大仏殿の写真から想像してみてください。
 かなり、でかいです。当時の人たちがどのようにして作ったのかを考えると、想像を絶します。また、これなんかは、小学校の社会科歴史の教材では定番なのですけれどね。写真右は横から取ったものです。なかなかこういうアングルで大仏をとらえるのはないなと思い撮ってみました。大仏の後ろにある大きな板?を横からの幾本の棒が支えているのが分かります。

 さて、これからは興福寺に戻り、国宝館を見学したのですが、ここは全て写真撮影禁止となっていて、残念ながら写真をとることが出来ませんでした。そのかわり、パンフレットを買いました。
 久しぶりにお会いできた「阿修羅」さんは、相変わらずいいお顔をしていました。
 何でもそうなんですが、こういうものを見るときいつも僕は、そのものの中と一体化してみるという見方をしています。仏教美術に対しては、まったくのど素人です。でも、気持ちの中でその対象となるものの中に自分の心を入れて見る、一体化すると、何だかその時代を見ているというか、流れを感じるというか、感動します。
 興福寺には、もうお一人、「無着菩薩さん」にお会いしたかったのですけれど、残念ながら、今は仙台まで美術展出品のためお留守とのことでした。

 大阪の研修会の合間を使っての奈良小旅行でしたが、とても有意義な旅となりました。この夏、大満足です。

コメント

みなさんのコメントをまとめさせていただきました。

いやあ、おつかれさまでした。
昨晩は勢いで書いてしまいました。同じことをして、同じ場所へ行ったのに、考えていることが深いなぁ・・・。
でも、3日間とてもいい経験をさせていただきました。
ちなみに、わが家も「鹿のフン」はまだ、だれも手をつけていません。
投稿者 nimbus : 2005年08月25日 22:24

いえいえ、たいしたことは考えていません。
でも、こうして、奈良行きをふり返ってみることもなかなか面白いものだなと思いました。
ちょうど、ワークショップのふり返りってこんな感じなのかなと。
体験したことをこうして写真を使って文章化することで、また一つ自分自身の勉強にもなります。
3日間、研修会の同行ありがとうございました。
「ふん」の始末はどうしましょうか…。
投稿者 いけち : 2005年08月25日 22:36

雨が降るといいながら、なんとかもって、台風も一日違いで大丈夫・・・。
本当に守られた三日間でした。
おっしゃるとおり、とてもよい振り返りになりました。
お疲れは癒えましたか?
また、誘ってください。
「ふん」はさておき、とりあえず「おたべ」は大好評でした。
投稿者 nimbus : 2005年08月25日 23:54

はい、はい。おみやげは久しぶりにたくさん買ってしまいました。
ぼくは、おたべと、柿の葉寿司を買ったのですが、すっかり晩ご飯代わりとなり、家族そろって満足していたようです。
台風は今、大変そうですね。今も窓越しに雨音が強くしています。
新幹線も大幅に乱れているとのこと。いや〜、一日ずれていてホントによかったですね。
投稿者 いけち : 2005年08月25日 23:59

研修お疲れ様でした。
鹿がとってもかわいいです!!人間に慣れていますね。横になっている姿はあまり見たことがありません。
奈良は行ったことがないと思います。東大寺は神々しいですね。見てみたいです。
投稿者 lily : 2005年08月26日 23:25

lilyさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
研修会最後の一日を利用しての奈良行きでした。
鹿に会ったのは、中学、高校の修学旅行が京都・奈良で、それ以来行っていなかったので、これで3度目ということになります。
鹿を早速見つけると何だかうれしくなり、デジカメでたくさん写してしまいました。妙に癒されてしまいます。
投稿者 いけち : 2005年08月27日 06:25

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