再話(さいわ)作文
再話とは、一度読んだ本を、内容を思い出してまた書いてみる、という作文です。
はじめは、自分のよく知っている話(桃太郎とか浦島太郎とか)でやってみるといいでしょう。短い絵本でもかまいません。
思ったよりもかんたんにできますよ。
書くときには、つぎの二つの点に気をつけてやるといいです。(はじめは気にしなくていいですよ。)
(1)短い文で書く
(2)主語、述語の整った文で書く。
再話のいいところは、
(1)かんたんにたくさん書けて、書き慣れの練習になる。
(2)順序だてて書く練習ができる。
(3)知らない言葉を作文で書くことができる。
とくに(3)は再話をするために、出てきた言葉を書かないとお話が通じなくなってしまうので、使わざるを得なくなります。
ふだんの作文では、たいてい、自分の知っている言葉しか使いません。再話をすれば、自分の言葉の量もふやせるのです。
スヌークスさん一家
たか
あるばんのこと、スヌークスさんのおくさんは、ベッドにスヌークスさんより早く入りました。
スヌークスさんのおくさんがスヌークスさんに>
「ローソクの火をけしてください。」
といいました。
なのでスヌークスさんは、ローソクをもってけそうとしました。
けれどもスヌークスさんは、下くちびるをうわくちびるにつけなくては、息が出ません。
なので全部息は、てんじょうにいってしまいます。
なのでスヌークスさんのおくさんがやりました。
けれどもスヌークスさんのおくさんは、うわくちびるを下くちびるにつけなくては、息がふけません。
なので二人は、息子のジョンをよびました。
スヌークスさんは、「ローソクの火をけしてくれ。」
とたのみました。
ジョンは、
「いいよ。」
といってけそうとしました。
だけどジョンは、右の方からじゃないと息が出ません。
なので全部かべの方にいってしまいます。
だからこんどは、むすめのアンをよびました。
アンがけそうとしました。
だけどアンは、左の方からではないと息が出ません。
だから全部かべの方にいってしまいまいます。
すると外におまわりさんがいました。
だからおまわりさんをよびました。
おまわりさんは、かいだんを「どんどん」のぼってスヌークスさんたちの家に入っていきました。
そしてスヌークスさんが、
「ローソクの火をけしてくれませんか。」
ときいたら、おまわりさんはローソクをもって
「フッ」
と一息でローソクについた火をけしてくれました。
そして、おまわりさんがかえろうとすると、スヌークスさんが暗いのでころぶとあぶないのでとローソクに火をつけておくっていきました。
そしてスヌークスさんのおくさんが、スヌークスさんに
「火をけしてくださる。」
といってスヌークスさんは、火をけしにいきました。
「スヌークスさん一家」(「おはなしろうそく2」東京子ども図書館編)を読み聞かせをし、再話を書いてもらいました。
なんと、作文の苦手なたかくんは、スラスラと、クラスの中で一番に書き上げたのです。これには先生もびっくりしました。
接続詞を意識して書いているのがいいです。