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2006年04月01日

再話(さいわ)作文

[作文教室, 小学生の作文教室]

 再話とは、一度読んだ本を、内容を思い出してまた書いてみる、という作文です。
 はじめは、自分のよく知っている話(桃太郎とか浦島太郎とか)でやってみるといいでしょう。短い絵本でもかまいません。
 思ったよりもかんたんにできますよ。

 書くときには、つぎの二つの点に気をつけてやるといいです。(はじめは気にしなくていいですよ。)


 (1)短い文で書く

 (2)主語、述語の整った文で書く。

 

 再話のいいところは、

 (1)かんたんにたくさん書けて、書き慣れの練習になる。

 (2)順序だてて書く練習ができる。

 (3)知らない言葉を作文で書くことができる。


 とくに(3)は再話をするために、出てきた言葉を書かないとお話が通じなくなってしまうので、使わざるを得なくなります。

 ふだんの作文では、たいてい、自分の知っている言葉しか使いません。再話をすれば、自分の言葉の量もふやせるのです。

  スヌークスさん一家
             たか
 あるばんのこと、スヌークスさんのおくさんは、ベッドにスヌークスさんより早く入りました。
 スヌークスさんのおくさんがスヌークスさんに>
「ローソクの火をけしてください。」
といいました。
 なのでスヌークスさんは、ローソクをもってけそうとしました。
 けれどもスヌークスさんは、下くちびるをうわくちびるにつけなくては、息が出ません。
 なので全部息は、てんじょうにいってしまいます。
 なのでスヌークスさんのおくさんがやりました。
 けれどもスヌークスさんのおくさんは、うわくちびるを下くちびるにつけなくては、息がふけません。
 なので二人は、息子のジョンをよびました。
 スヌークスさんは、「ローソクの火をけしてくれ。」
とたのみました。
 ジョンは、
「いいよ。」
といってけそうとしました。
 だけどジョンは、右の方からじゃないと息が出ません。
 なので全部かべの方にいってしまいます。
 だからこんどは、むすめのアンをよびました。
 アンがけそうとしました。
 だけどアンは、左の方からではないと息が出ません。
 だから全部かべの方にいってしまいまいます。
 すると外におまわりさんがいました。
 だからおまわりさんをよびました。
 おまわりさんは、かいだんを「どんどん」のぼってスヌークスさんたちの家に入っていきました。
 そしてスヌークスさんが、
「ローソクの火をけしてくれませんか。」
ときいたら、おまわりさんはローソクをもって
「フッ」
と一息でローソクについた火をけしてくれました。
 そして、おまわりさんがかえろうとすると、スヌークスさんが暗いのでころぶとあぶないのでとローソクに火をつけておくっていきました。
 そしてスヌークスさんのおくさんが、スヌークスさんに
「火をけしてくださる。」
といってスヌークスさんは、火をけしにいきました。

 「スヌークスさん一家」(「おはなしろうそく2」東京子ども図書館編)を読み聞かせをし、再話を書いてもらいました。
 なんと、作文の苦手なたかくんは、スラスラと、クラスの中で一番に書き上げたのです。これには先生もびっくりしました。
 接続詞を意識して書いているのがいいです。