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2006年04月01日

えんぴつおしゃべり

[作文教室, 小学生の作文教室]

 えんぴつおしゃべりとは、紙と鉛筆を交互にこうかんして、紙の上でおしゃべりをすることです。書くのが楽しくなることはみなさんもう実感していることでしょう。
 テーマをくふうすると、おもしろいおしゃべりができますよ。お父さんやお母さんとやるのもいいです。
 (お父さん、お母さんにお願い。お子さんとやるときは話をリードしてあげ、なるべくお子さんに書かせるように話をもっていくのがいいです。くれぐれもお説教にならないように、楽しくやってください。)

  ゴールデンウィークどこに行く
              C男  D男
C・「ゴールデンウィーク、どこに行く。」
D・「ぼくは、えいがをみにいくよ。」
C・「ふうん、なんのえいがをみにいくんだ。」
D・「コナンのだな。」
C・「ぼくもコナンのえいがだよ。」
D・「Eくんのうちにもいくよ。」
C・「え〜、いいな。」
D・「でもそのかわり、どうぶつ園にいけなくなっちゃうんだ。」
C・「えっ、そうなの。Eくんといっしょにどうぶつ園にいけばいいのに。」
D・「ふ〜ん。あとはまだきめていないんだよね。Cくんはあとどこかにいくの。」
C・「どこにもいかないよ。あっ、そうだ。Dくん、また、ぼくの家にきたらどうかな。」
D・「そうしよう。」

 じょうずに、えんぴつおしゃべりができました。やくそくもできてよかったですね。

 どんな食べ物が好き
      みき  しずか
み・「どんな食べ物が好き。」
し・「食べ物ならいろいろあるよ。」
み・「へ〜。私もいろいろあるけれど、いちごがとくに好きだよ。」
し・「いちごがとくに好きだったら、もう、好きな食べ物はないの。」
み・「いっぱいあるよ。やさいや、お肉も好き。でも、魚はきらい。」
し・「なんで魚はきらいなの。」
み・「だって、ほねがささると、いたいじゃない。」
し・「じつは、わたしもきらいっていったらどうする。」
み・「もし、しずかちゃんもきらいなら、それでいいよ。」
し・「でもね、ほんとうは、わたしもきらいなんだ。」
み・「でも、お魚ってあんがい好きな人いないんじゃない。」
し・「そうなのかな。」
み・「そうかもしれない。」
し・「でも、わたしやさいがいちばんきらい。」
み・「私、きらいなものたくさんあるけど、なくそうと思うの。」
し・「わたしもそう思うわ。」

 テーマからはずれないでうまくおしゃべりができました。先生はお魚だいすきですよ。きらいな食べ物をなくそうとすることはとってもいいことです。

 ぼけぼけえんぴつおしゃべり
               さき ゆうま
さ・「らっぱって知ってる?」
ゆ・「もちろん。ほら、頭におさらをのっけて、川をおよいでいるやつでしょ。」
さ・「それはかっぱ!」
ゆ・「ごめん、ごめん。それじゃぁ、木のぼうの先についているやつ。」
さ・「それは、ぱっぱ。」
ゆ・「ごめん、ごめんなにかを食べて、はくやつだ。」
さ・「それは、ゲップ。」
ゆ・「じゃぁ、お茶をのむときにいれるやつだね。」
さ・「それは、お茶っぱ。」
ゆ・「そうか、草がいっぱいあるところ!」
さ・「もう、それは原っぱ。」
ゆ・「ごめん、ごめん。ひこうきがついらくするんだね。」
さ・「それは、落下。」
ゆ・「ごめんね。ジュースとかをのむときにつかう入れ物。」
さ・「それは、コップでしょ。もう知らない!」

 さいしょの三つの文は先生が用意したもの。そのつぎからみんなに考えてもらいました。うまくぼけるのがコツです。これはおもしろかったですね。

 ひな人形
             なっつ
 今日、ひな人形をしまうということを書きます。
マ・「ひな人形をしまうからどいて。」
な・「え〜、もうしまうの〜?」
マ・「はやくおよめにいってほしいんだもん!」
な・「それって、どういういみ〜?」
と二人で話していると、
あね・「おひなさまをながくだしておくと、およめにいけないのよ。」
 そういうことからして、ママははやく私たちがおよめにいってほしいと思っているらしい。
な・「ひどいな〜!」
ゆ・「いいの、いいの。まださきのことだもん。」
な・「ゆうちゃんはだまってって〜。」
 じゃんじゃん。
 おひなさまもつかれるなぁ。


 えんぴつおしゃべりになれてくると、こんな作文が登場します。これはえんぴつおしゃべりの応用です。会話文をうまくつなげています。とことどころに説明の文もはいっていますね。こういうふうに作文を書く練習をするときっと作文が大好きになれるはずです。